静岡県老施協はみんなのもの

本年４月より三期目の会長を拝命いたしました。これまでの二期、４年間は新型コロナウィルス感染症対策の下で、積極的な会務運営が出来ず、会員の皆さんにもたいへんご迷惑をおかけしたと思います。しかし昨年後半からは、本会の肝である委員会活動や高齢者福祉研究大会も、従来の姿に戻ってまいりました。
三期目となり、今後の県老施協の在り方はどうあるべきなのかを考えています。私たちの仕事を取り巻く環境はと言えば、慢性的な人材不足、それに伴う人件費の高騰、諸物価の高騰などと施設運営にどっしりと重い影を落としています。この人材不足の元となる人口減少を考えると、数十年後には介護人材不足がより深刻となって、老人福祉法の制定以前の養老院時代へと逆行してしまうのではと思うこともあります。私が高齢者施設を利用しなければならない頃には、この国の高齢者施策はどうなってしまうのか心配です。また今年は新年早々、能登半島で甚大な災害も発生し、多くの方々が大変な生活を強いられています。昨今、日本各地で豪雨による河川の氾濫や土砂災害など予想を超える災害が身近に起こっています。このように不安定で厳しい状況だからこそ、個の力を増強するだけではなく、組織・仲間の関係をより強固なものにする必要性を感じてなりません。静岡県老施協という組織は、会員の皆さんが主体であり、皆さんのものです。もっと本会に関心をお寄せ頂き、もっと本会事業に参画して頂く中で、同志の仲間を増やし、互いにより強い連携関係を築ける機会となりますことを強く願っています。
皆さんの静岡県老施協であり続けるためにも、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。